当クリニックの不妊相談のご案内
大阪・中津のまつおかレディースクリニックでは、「赤ちゃんが欲しい」という切実な思いを大切にして、患者様に寄り添いながら不妊治療を行っております。
早い段階での妊娠を叶えるために、タイミング法や排卵誘発法、人工授精を実施しております。
なお、体外受精や積極的なステップアップをご希望の方には、専門の医療施設をご紹介しております。
不妊治療にまだ一歩踏み出せない方で妊娠ご希望の方には、医師によるアドバイスのほか、サプリメントや漢方薬を処方して、妊娠力を上げるなど体質改善をはかることも可能です。
患者様に赤ちゃんが授かる日まで、精一杯、スタッフ一同お手伝いさせていただきます。
不妊でお悩みの方や、妊娠をご希望の方は、どうぞお気軽に当クリニックまでご相談ください。
不妊には様々な原因があります
日本産婦人科学会では、妊娠を望む健康な男女が避妊せずに性交しているにも関わらず、一定期間(1年)妊娠しない状態を不妊と定義しています。
不妊の原因には、男性側と女性側、またはその両方にあることがあります。ただし、原因がなにもない場合もあります。
女性の場合
排卵因子
月経サイクルが正常な方は、排卵が月経の約2週間前にありますが、月経不順がある場合は排卵がないまま月経が起こることがあります。
排卵がないと妊娠はできません。
女性ホルモンの分泌に異常がある場合や、他多のう胞性卵巣症候群などホルモンバランスの異常が原因となることがあります。
卵管因子
卵管は、精子の通り道となります。
卵子に向かう、受精卵が再び子宮に戻る道ですが、卵管に異常があると妊娠できません。炎症などで詰まる卵管炎や子宮内膜症のほか、クラミジア感染症にかかったことがある方は、知らないうちに卵管が詰まっていることがあります。
頸管因子
子宮頸管は子宮出口にあります。
筒のような形状で、排卵が近くなると子宮頸管内にある粘液によって、精子が通りやすい状態になります。
しかし、この粘液が減少することで、精子が貫通しにくくなり、不妊へと繋がります。
免疫因子
免疫は、ウイルスや細菌から身を守るために大切な仕組みですが、稀に精子を異物と認識して「抗体」を作り、精子を攻撃してしまうことがあります。
これを抗精子抗体と言いますが、これがある女性は、子宮頸管や卵管で分泌されて精子機能が阻害されてしまいます。
そのため、精子が卵子に届かず妊娠できません。
子宮因子
子宮の先天的異常や子宮筋腫などが原因で、子宮に炎症や癒着、血行不良がある場合、妊娠しにくくなってしまいます。
男性の場合
造精機能障害
精子の数が減少している、またはない状態である、精子の機能が低い、性状が悪い場合、妊娠しにくくなってしまいます。
原因が分からず精子が生成されないケースもあります。
精路通過障害
精子の通る道(ペニスの先端まで)が詰まっていると、射精できても精子が排出されないため妊娠できません。
精巣上体炎が原因で精管が詰まることもあります。
性機能障害
勃起障害や膣内射精障害などの場合、射精できません。
糖尿病が原因の場合もありますが、過度のストレスや妊娠へのプレッシャーなど精神的要因の場合もあります。
加齢による影響
女性の場合は30歳を過ぎると自然妊娠率が減少し始めます。
一方、男性の精子機能は35歳頃から低下し始めます。
加齢によって精子機能や質が低下することが、不妊に影響する場合もあります。
不妊治療の方法
不妊症の原因が、何らかの疾患の場合はその疾患の治療を先ず行います。
特定される原因がない場合は、タイミング法を行って、それでも妊娠できなかった場合は人工授精をおすすめしております。
それ以降は体外受精胚移植を検討します。
女性
タイミング法
ホルモン検査や超音波検査などで排卵日を特定します。
予測した排卵日から性交日を割り出して指導します。
排卵誘発法
女性側に排卵障害がある場合は、排卵誘発剤を用いた治療を行います。
人工授精(原液法)
子宮内に精子を直接注入します。
人工授精と呼んでいますが、仕組みは自然妊娠と変わりません。
体外受精胚移植
タイミング法や人工授精で妊娠に至らなかった場合は、体外受精胚移植を検討します。卵巣で育った卵子と、選別された精子を身体の外で受精させます。受精卵を培養して、再度子宮に移植して妊娠を成立させます。ご希望の方は、連携する専門の医療機関をご紹介しております。
男性
精液検査を行います。検査の結果で異常があった場合は、泌尿器科を受診して頂きます。
治療の流れ
Step1初診
医師による問診を行います。
妊娠を希望しているのに妊娠できない方のお悩みや、不妊治療の検査内容や費用に対するご不安などを丁寧にお伺いしていきます。
その上で、不妊治療をご希望の場合は、検査へと進みます。
Step2初診の方へ
当院では、不妊へのお悩みがありながら、なかなか検査や治療に踏み切れない方への妊活ドックや、一般不妊治療など、患者様のお悩みやご要望に応じた治療をご提案しております。
当院では不妊治療における費用は原則保険診療範囲内です。ご夫婦の治療方法や状態によってそれぞれ提案すること異なるため、気になることがありましたらご質問ください。
Step3基本検査
女性の場合
不妊治療は、女性側、男性側にそれぞれ原因がある可能性があります。
女性側の主な原因は、排卵因子・卵管因子・頸管因子・子宮因子と大きく4つあります。
以下の検査を行い、原因を調べていきます。
- ホルモン検査
- 甲状腺機能検査
- AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査
- PRL(プロラクチン)検査
- クラミジア感染症検査
- 子宮頸がん検査
- 風疹抗体価検査
- 卵管疎通性検査
- 子宮鏡検査
- 超音波検査 など
なお、風疹抗体価検査では必要に応じてワクチン接種を行います。
男性の場合
男性側の主な原因は、精子機能不全・精路通過障害・副性器障害・造精機能障害の4つが考えられます。
男性の検査は、まず精液検査、感染症検査を実施します。
Step4治療方針のご説明
検査結果をもとに、患者様の年齢や状態、ご要望に応じて治療方針をご提案していきます。
不妊治療に関するご不安やご不明な点、疑問点などがありましたら、お気軽にご質問ください。
Step5一般不妊治療
一般不妊治療には、タイミング法と人工授精があります。
タイミング法
排卵日を特定して、性行為の日を指導します。
最も妊娠しやすい排卵日の1~2日前にタイミングを合わせて性行為します。
タイミング法は、男性側に問題がない場合や女性側の原因が軽度な場合に実施して、妊娠率を上げます。
不妊治療をスタートしてまず初めに試みるのが、タイミング法です。
タイミング法を実施するには、超音波検査で卵胞の大きさを測り、子宮内膜の状態を確認しながら、正確に排卵日を特定します。
人工授精
排卵期に合わせて、精子を子宮内に注入する工程を「人工受精」と言います。
精子が子宮内に入る工程のみ人の手が介入しますが、その後の受精から妊娠までの工程は自然妊娠と同じです。
調整した精子を直接子宮に注入するため、受精する確率を上げることができます。
精子減少症や無力症など精子に障害がある場合や、勃起障害(ED)や射精障害がある場合、タイミング法を1~6周期行っても妊娠しなかった場合に、他院での体外受精を推奨します。
Step6妊娠成立
月経が開始する予定日を過ぎても生理が来ない場合、尿検査や血液検査を行って妊娠判定します。