ピルとは
ピルは低用量ピル(経口避妊薬)のことを指し、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2成分の合剤です。
排卵を抑制する作用と、子宮内膜の増殖を抑制する作用によって、妊娠を防ぎます。避妊に有効なだけではなく、多くの女性が悩む月経痛やPMS(月経前症候群)による苦痛症状を軽減したり、生理予定日をコントロールしたりすることができます。また、子宮体がんや卵巣がんなどの婦人科疾患の発症を予防します。
中津駅からすぐのまつおかレディースクリニックでは、低用量ピルの処方を行っていますので、ピルをご検討されている方は是非ご相談ください。
ピルの効果は?
メリット・デメリット
メリット
- 生理痛やPMSによる不快症状が緩和します
- 生理の際の経血量が減り、貧血が軽減します
- 生理周期を正しくし、生理不順を改善できます
- 子宮内膜症や子宮筋腫の痛みを軽減できます
- 卵巣がんや子宮体がんなど婦人科疾患の発症を防ぎます
- 乳腺症や卵巣嚢腫の発症を予防します・
- ニキビや貧血を改善できます
- 生理を早めたり、遅らせたり一時的に生理をずらせたりすることが可能です
- 高い確率で避妊できます など
デメリット
- 服用し始めに頭痛や吐き気、嘔吐、不正出血、乳房の張りと痛み、倦怠感などの症状が出ることがあります
- 血管に血の塊が生じる血栓症を起こすリスクが高まります
- ごく稀に重い副作用が起こることがあるため、手足の痺れやふくらはぎの浮腫みや痛み、激しい腹痛や胸痛、息苦しさ、視野が狭くなるなどの症状が現れた場合は、速やかに服用を中止してください
- 35歳以上で喫煙している方や、高血圧・心臓病・脳卒中・糖尿病・肝臓疾患などに罹患している方でピルの服用を希望している方は、必ず医師に相談してください
当クリニックで取り扱っている
ピルの種類と費用
〇自費初診料 1,000円(税込)
〇自費再診料 600円(税込)
低用量ピルの種類 | 料金(自費料金は税込) |
---|---|
ヤーズ配合錠 | 保険適用 |
ヤーズフレックス | 保険適用 |
ドロエチ | 保険適用 |
フリウェルLD | 保険適用 |
フリウェルULD | 保険適用 |
ジェミーナ28 | 保険適用 |
ジェミーナ21 | 保険適用 |
トリキュラー28 | 2,500円 |
マーベロン28 | 2,500円 |
フォボワール28 | 2,400円 |
生理を早めたり遅らせたい時にも
ピルは有効です
生理の開始日を早めたり遅らせたり、一時的に生理をずらしたい時もピルを使用します。
場合によっては、吐き気など不快感が出る方がいます。
この場合、ホルモンの含有量が多い中用量ピルを使用することが多いですが、低用量ピルでも効果が期待できます。
生理をずらしたい予定がある方は、直前では間に合わないため、少なくとも予定の2~3ヶ月前には当クリニックへ相談してください。
ピルを飲み忘れてしまった時の
対処法
ピルを飲み忘れた場合、7日以上連続してピルを服用できるまでは避妊を徹底するか、性行為を避けます。 1錠を飲み忘れた場合は、飲み忘れた分をすぐに服用してから予定通りに通常の分量を内服していきます。 また、2錠以上飲み忘れた場合は、飲み忘れた錠剤のうち直近の2錠までを一度に服用します。 飲み忘れた分と当日分を内服するということで、2錠以上を同時に服用するのは避けてください。 なお、2錠以上飲み忘れのうえ、避妊しない性行為をした場合は、アフターピルの服用が必要になります。
ピル処方の流れ
Step.1問診・診察・検査
医師による問診を行います。
喫煙の有無や現在服用中のお薬の有無、頭痛・血栓症などの既往症について丁寧にお伺いします。
診察の際には、お薬手帳や服用中のお薬そのものをご持参ください。その後、血圧測定を実施します。
Step.2ピルについてのご説明
ピルの服用方法や副作用について、医師よりご説明します。
この時に、ご不明な点や不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
Step.3処方
問診や検査の結果を受けて、患者様に適したピルを処方します。
Step.42回目~
保険診療によるピルの処方は、医師の診察が必要ですが、それ以外でご希望の方は血圧測定後に受付にて処方を受けられます。
なお、1年に1回の血液検査をおすすめしております。
ピルの主な副作用
基本的に、配合されるホルモンの量が多いほど副作用が現れやすいとされています。
低用量ピルの場合は、何らかの副作用が出ても飲み続けるうちにホルモンバランスが調整されて、次第に症状が落ち着きます。副作用の症状がひどくて我慢できない場合は、ピルの種類を変更することで改善することがあるため、つらい場合はすぐに当クリニックへ相談してください。
主な症状としては、頭痛、吐き気・嘔吐、乳房の張りや痛み、不正出血、下痢、便秘、むくみ、吹き出物、気分のムラ、血栓症などが現れることがあります。